理想の家のかたち

家探しを始めて、心も体も擦り切れるような疲労感を抱え続けて、「もうなんだっていい」と自暴自棄になりそうになる。

そんな中で、少しだけ見えてきた、理想の家のかたち。

それは、家の間取りでもなく、最寄り駅からの距離でもなく、街の在り方。

ハザードマップにかからないこと

台風や大雨の驚異に怯える暮らしはしたくない。ゆるやかな坂道の上にある家がいい。

②小学校、中学校に近いこと

小学校に近いのは当然だけど、中学校までの道のりも軽く考えられない。中学校のほうが、朝早いことも多い。受験を控える大事な時期に、通学路で苦労はさせたくない。

③通学路の歩道が整っていること

これは今まで考えてこなかった。色々な街を見て、気づいたこと。歩道はあっても、路側帯だったり、車道の脇を歩くような通学路は危険だ。住宅街を抜ける入り組んだ細い道も、暗くなったら街灯が頼りないかもしれない。見通しの良い、整備された道路は、子供に必要な環境だと思う。

④駅に近いこと

これは絶対ではないのだけど、駅に近ければ塾や習い事へのアクセスの良さに繋がる。電車で通学するようになれば、移動時間の短縮にもなる。駅チカのメリットは大きい。

⑤新しい街であること

古い街にも、良さはある。競争が繰り返され、猛者が生き残った場所なのだから、利便性は高い。けれど、増設を繰り返した建物のように複雑化してしまうと、住み慣れるまで時間がかかる。

新しい街のほうが、綺麗でわかりやすい。始めは物足りなくても、街の成長を見守るのも楽しみの1つだと思う。

 

私は、新しい土地に住むならしっかり根を張りたい。

安心して子供を育てられる環境かどうか、それがなにより大事だ。

家の性能でも、間取りでもなかった。

川が氾濫したら?台風や線状降水帯で大雨が降って排水が間に合わなくなったら?

地震がきたら?土砂崩れや地すべりの危険性は?

治安は?近くに治安が悪いことで有名な地域はない?

学校への通学路は?歩いて行ける?危険な箇所はない?

スーパーも買い物も、役所の手続きもどうにでもなる。

のびやかに、落ち着いて、穏やかに暮らしたい。