理想の家のかたち②

土地を紹介してくれたのとは別の不動産やさんに「今こんな土地を紹介されてて〜こっちの条件はかなり満たしてるんですけど〜」と相談したら、やっぱり「なかなか見無いレベル」と好感触。何か問題ないか、気になる点はないか、確認してくれるらしい。返答待ち。

10歳のとき、祖母の家で暮らした。そこは山の上、ヒルトップの戸建てだった。

整った住宅地だったけど、駅から遠くて、家の周りに何もなくて、私は転入したこともあり、長い坂道にもマンモス校にも馴染めなくて、静かで古いその家にいるとひしひしと孤独を感じた。

グーグルマップで、久しぶりにその家を見た。おそらく60坪ほどの土地、高い基礎の上にある、駐車場なしの庭付きの戸建て。植栽は整えられているが、壁は塗り直されていないのだろう。あちこちから黒い筋が伸びておぞましい。

駅から徒歩30分なのに、バスも近くはないのに、この家には駐車場がなかった。今まで疑問に思ったこともなかった。ここで暮らす前、遊びに来たときはいつも目の前の道路に停めていた。祖母は、買い物は徒歩で行っていた。山の上、坂道の上、階段の上、二階建ての戸建て。それは祖父が亡くなったとき、遺産で買った注文住宅だった。若くから住んでいた土地でもない。よほど足腰に自信があったのだろう。

あそこと比べると、保土ケ谷の土地は良く見える。

ヒルトップの戸建てで、薄暗く暮らしたあの頃を思い出すと、気は引ける。

けれど、過去を塗り直せ、と言われているような気もする。

土地は簡単には決められない。決められないけど、決めるときは決めるしかない。(小泉か)

ディズニーでハッピーパワーチャージして、また考えよ😔😔